chance

始まりは居酒屋だった。
古い居酒屋で、木造の店は剥き出しの梁や柱にも酒やタバコの匂いが染み付いているような色をしていた。そんな居酒屋の二階の座敷を貸し切って宴会を開くのは何度目か。
イルカは持っていたグラスを空にすると、ふうと息を吐き出した。
だりい。
その一言に尽きる。一通り瓶ビール片手に挨拶を終えたのはついさっき。人数分の返杯にも付き合わされるのだから堪らない。
そう、この安くて美味い中忍御用達の店にいるのは、今回は中忍だけではなかった。
だから尚更色んな意味で怠い。
縦社会であるこの忍びの世界に嫌気がさしたわけでもないが。ほぼ接待のような飲み会には内心ウンザリもする。
だって酒を飲む場はやはり気ままに楽しい時間として過ごしたいって思うのが当たり前で、
まあいい。やめ。
イルカは考え事を頭の中から締め出すと、今いる場所が隅なのをいい事に胡座をかいたままテーブルに顔を伏せた。
だって眠いし。
伏せたままの姿勢で欠伸をしながら言い訳を一つ。そこから目を閉じた。
宴会も終盤に差し掛かり、酒が弱い人間はそろそろイルカのようにテーブルに突っ伏し出す。
違和感のない光景だった。
イルカ自身酒と料理で腹もかなり満たされている。周りの会話に、イルカ寝てんじゃねーとか聞こえるけど、聞こえないふりをする。
疲れてんだからほっといてやれって。
直ぐにフォローを入れてくれるのは同僚ではなく上忍の誰かだ。人当たりの良い性格からか幸いにも上官に好かれる事が多い。
上から許可が下りればこっちのものだった。
喧騒の中うつらうつらとし始めた時。
「あれ、寝てるの?」
隣に座った気配を捉えたのと同時に聞こえた声に、あー、と気まずさを覚えたイルカは顔を伏せながらわずかに眉を寄せた。
この宴会にカカシも参加するとは聞いていなかった。
近くの同僚が飲みすぎたみたいで、とイルカに代わって応える。ふーんとカカシが呟いたのが聞こえた。
然程気にしていないだろう言い方に、何故か胸を撫で下ろしている自分がいる事に気がつく。中忍選抜試験以来、ろくに会話をする事もなかった。飲み会でこんな近くに座る事も。
ざわざわと聞こえる周りの話し声から、カカシもまた誰かと話をしている。隣で寝ている自分には気にもとめていない。
それを確認すると、イルカは誰にも気付かれない程度顔を横に動かし、薄っすら目を開けた。
その通り、カカシが視界に入る。
口布はそのまま、視線は話し相手に向けられていた。くつろいではいるものの、眠そうな目だけでははっきりとした表情は読み取れない。
そう、この人は初めて会った時からそうだった。気まずい空気にしたのは自分だと分かっているけど、なかなか謝るタイミングも話すきっかけすら与えてくれないカカシにも問題があると、勝手に責任転嫁のような気持ちを浮かべていると。ふとカカシが手を動かした。
やべ、バレる。と慌てて目を閉じようとした時、カカシは口布を顎辺りまで下げた。
もう片方の手で掴んだジョッキを傾ける。
その様を目を閉じるのも忘れて目で追っていた。
薄い形のいい唇にグラスが触れ、薄く開いた口にビールが流し込まれる。アンダーウェアに覆われた喉仏が上下に動く。
グラスが離れた唇に微かに生ビールの泡が残り、カカシの舌がそれを舐めた。そしてゆっくりと口布が元の位置に戻される。
初めて見たカカシの素顔に息を止めて見ていた。しかもいつもの目線より低く、斜め下から見上げる形になったカカシの顔は、あまりにも非日常的だった。
口布に覆われてしまった後も、その顔から目が離せなかった。最初薄く開けていたはずの瞼はしっかりと開いてしまっている。その意識すらイルカから飛んでいた。
だが、酔っ払いしかいないこの場所には、そんなイルカに誰一人気がつく事はなかった。
向い側に座る一人がカカシに話しかける。それに応えるカカシの相槌の打ち方からして、相手は同じ上忍だろう。
カカシはテーブルに片肘をついた。掌がカカシの顔を支える事により、またわずかにイルカから見える角度が変わった。
思ったよりもその掌が大きく見えるのは近くて初めて見たからだろうか。手甲から伸びる指は長く、色は白い。アンダーウェアの袖から見える肌もまた同じだ。
ゆる、と顔を支えている手の薬指が動く。それすらじっと見つめていた。
眠そうな青い目はじっと話し相手を見つめーー、ふっとその瞳が動く。
イルカを映した。
気がつくのに数秒かかったかもしれない。目が合った事に驚き息をのんだイルカは慌てて顔を伏せた。ぎゅっと目を瞑る。
バレた。
バクバクと心臓が忙しなく動き出すのを必死で抑えるように唇を固く結ぶ。
何?と不機嫌丸出しに聞かれる事を予想していたが、顔を伏せたイルカにカカシから声がかかる事はなかった。
それに安堵すると、
「おい、イルカ。そろそろお開きだから起きろ」
同僚に肩を揺すられる。
ゆっくり顔を上げ、寝ていた風を装いながら顔を横に向けると。
さっきまでいたはずなのに、カカシの姿はもうそこにはなかった。

上忍が部屋から出るのを待ち、呑んで食べて散らかったものをある程度片づけたり会計を済ませて、中忍がその後部屋を出る。
イルカもその後に続きながら大きな欠伸をすると、隣にいた同僚に肘でつつかれた。
「そんなデカい口で欠伸するんじゃねーよ」
「いいだろ別に、ここに誰かがいるわけじゃないし」
「お前なあ」
安易な態度に同僚が呆れ声でイルカを見た。
「まあいいや。お前は今度幹事だからな」
「分かってるって」
軽く答えるとイルカは同僚が向かう店の扉とは違う方向に身体を向ける。
「トイレか?」
「ああ。先行っててもいいから」
軽く手を上げ客が少なくなった店の奥へイルカは向かった。

手を洗ったイルカが扉を押し、出ようとして。その押す力より強く扉が反対側から引かれ、入ってきた目の前の人とぶつかりそうになりイルカは慌てて足を止めた。危なかった。もともとそこまで酔ってはいなかったイルカは反射的に身体を仰け反りぶつかるのを避けることが出来た。
そこから目の前に立っている相手に顔を上げ、目にした顔にビクリと身体が反応した。
カカシだった。
すみません、と謝るつもりだったのに想定していなかった相手に声が喉から出てこない。
「あ・・・・・・」
代わりに出てきたのは、乾いた声だった。
「ああ、イルカ先生」
そんなイルカとは裏腹に、いつもと変わらない呑気そうな声でカカシはイルカの名前を呼んだ。
そこでようやく我に返ったイルカは慌てて頭を下げた。
「すみません」
あんな風に驚くつもりはなかった。ただ、さっき盗み見ていたあの情景が自分の頭から離れなていなく。つい数十分前の出来事なのに、夢だったような感覚になる。しかしそれは自分の都合で。カカシに変に思われなかっただろうかとぺこりと頭を下げた後、ちらとカカシの顔を窺った。
カカシは。特に自分が深く考えるような事もなく、やはりいつもの思考の読めない顔をしている。
「先生はよく眠れた?」
予想出来るような悪戯っぽい台詞を向けられ、イルカは苦笑いを浮かべた。
「ええまあ、飲み過ぎたせいかついうとうとしちゃって」
後頭部に手を当て笑いながら、密かに胸をなで下ろした直後だった。
「嘘ばっかり」
言われて、え?と、笑顔を浮かべたまま聞き返すと、カカシは薄く目を細めた。
「下手だね、先生。誤魔化すのも隠れて見るのも」
くそ・・・・・・っ。
カカシの前で悪態をつきそうになった。直前で口を噤む。それは、分かっていてかまをかけたカカシにもそうだし、それに簡単に引っかかり顔に出した自分にも。
顔が赤くなるのを止められなかった。
出さないよう努めても。自分の心理が顔にはっきり出ている。それが分かってイルカはわずかに眉を寄せた。
一歩足を踏み出しトイレに入ってくるカカシに、イルカも合わせるように後ろに下がるしかなく、そこからゆっくりと扉は閉まる。
「・・・・・・すみません」
それしかイルカの口から言葉が出てこなかった。正直中忍である自分がこの男を誤魔化そうって方が間違っている。それは素直に認める。
だからさっさと謝ってしまえばいい。そこまでねちねちした性格ではない事くらいはイルカも知っていた。
それで二次会に向かっている仲間と合流したい。
謝ったイルカに、カカシは少しの間の後ため息を吐き出した。思わずイルカは顔を上げる。カカシはじっとイルカを見ていた。
「別にさ、素顔を見たから咎めようって訳じゃないんだよね」
気怠そうな眼差しはイルカに向けられている。
じゃなんだって言うのか。
眉を寄せたまま無言しか選べなくなり、そのままカカシを見つめ返していると、またカカシが一歩イルカに近づいた。目前にカカシが迫り、当たり前のように一歩イルカもまた下がろうとしたが、近づいたカカシに、ねえ、と囁かれ身体を止めざるを得なかった。
身体を固まらせたイルカにゆっくりとカカシの顔が耳元近づき、息がかかるくらいまで距離を縮める。
「家、来るでしょ?」
低い声に首筋がちりちりとした。
そこからゆっくりとカカシはイルカの顔を窺う。表情を失ったまま瞬きをする黒い目を、青い目が間近でじっと見つめ、その目が微かに細くなる。
カカシが、口布の下で口の端を上げたのが分かった。



首筋をねろりと舐められ、背中から腰が甘く痺れぞくりと震えた。
真っ暗な部屋で聞こえるのは布の擦れる音と、お互いの荒い息使いだけ。
カカシがのし掛かると、柔らかいスプリングがイルカの背中で優しく揺れぎしりと音をわずかに立てた。
上に乗られたままカカシに荒々しく唇を奪われる。入り込んだ舌がイルカの歯をなぞりながら、舌を探す。
「・・・・・・んっ・・・・・・ふっ」
ああ、これやばい。
じっとしていられない感覚ににイルカは喉を鳴らした。眉を寄せる。
キスをする時に相手の歯に触れるのは、即物的な快感を求めるからだと何かの本で読んだ事がある。最初触れたカカシの指は冷たかったが、徐々に暖かくなっているのを感じる指先に、カカシもまたちゃんとした人間なのだと感じた。
カカシの手が真っ直ぐにイルカの下半身に伸びる。ゆるく勃ちつつあるそれを躊躇なく布越しに触れ扱くように動かした。
「ちゃんと反応してる」
嬉しそうに呟く。
「・・・・・・っるさっ」
言葉で表され不愉快に言うと、カカシは手を動かしながら小さく笑った。
「恥ずかしいんだ。でもホントの事だから仕方ないよね。ほら」
カカシの手で上下に強く扱われる。カカシに触られただけで感じたそこは、先走りで下着が濡れ始める。気持ち悪さに眉根を寄せると、カカシは片手でイルカのズボンに手を掛けた。
「・・・・・・男のズボンって脱がしにく・・・・・・」
両手に変え苛立ち気にそう呟かれ、思わずえ?と聞き返してしまっていた。カカシがむっとしてイルカを見る。
「なに?」
「いや、」
口ごもるイルカにカカシは前を寛げるとイルカの下着を一気に下ろした。羞恥が頭をかすめるが、それは今更だと心の中に抑える。
「膝立ちになって」
イルカを手助けするように、カカシは腕を掴む。イルカは言われるままにするしかなかった。
正直、誘われるままにカカシの家に来たが。だからといって男との経験があるわけではなかった。
それは自分だけかと思っていたが、余裕がなくも見えるカカシの手つき。
「・・・・・・初めてなんですか?」
思わず口にしていた。カカシはイルカをチラと見た後、小さく笑った。
「やった事ないけど、俺に任せてくれればいいから」
さらりと言い退けられどう答えるべきかと迷うも、何も言えなかった。
こんな状況に陥っているのに、何で俺を?と疑問が浮かぶ。
ただ、カカシの誘いはイルカの本能を簡単に揺さぶった。ろくに会話をしてこなかった相手で。
しかも男なのに。
もちろん術でもなんでもない。
ただ、カカシのたった一言で、イルカは頷いていた。否定するなんて事も浮かばなかった。
イルカと同じように膝立ちになり向かい合ったカカシに腰を押しつけられる。自分と同じように固くなったものがイルカの股間に当たった。
布越しだが、はっきりと分かるその固さに思わず息を呑む。
まだズボンをはいたままのカカシのそれは窮屈そうに中で張りつめていた。
「・・・・・・気持ちいい?」
上半身を密着させたまま、腰を再び揺すりながら耳元で囁かれ、イルカは切なげに眉を寄せてこくこくと頷く。
そのままカカシは自分のベルトに手を掛けた。ズボンを下げ、下着も下ろすとカカシの陰茎があらわになる。
腹にくっつくほど勃ち上がっているそれをイルカの陰茎に躊躇なく擦り合わせると、それをカカシの掌が覆った。お互いの先走りで濡れた掌をゆるゆると動かし始める。
「ん・・・・・・ぁ」
急に直に感じるカカシの熱とぬめる感覚に声が漏れた。
「わ・・・・・・、すご・・・・・・」
カカシからも声が苦し気に漏れる。手の動きに合わせてカカシが腰を揺すった。
「あっ、・・・・・・や、そんなに・・・・・・強く、握ったら」
言っても聞こえていないのか聞いていないのかカカシは手も腰もやめない。包み込むカカシの掌はぬるっと滑り、ぐちゅぐちゅと濡れた音を立て始めた。
こんな事を誰かとした事もなく、一人でした時はこんな音が出たのかもしれないが。その音が耳に大きく聞こえる。
「んあ・・・・・・っぁ」
どうしよう。気持ちいい。
自分の腰も淫らにゆらゆらと揺れる。
カカシの手の動きが早くなった。すべる先端を指先で弄われるとどうしようもなかった。息が自然と荒くなる。その合間には自分の声と思えぬ甘い鼻にかかった嬌声が口から漏れる。
悔しいが、完全にカカシ籠絡されていた。
それはこの部屋から始まったわけではない。あの居酒屋の、あの貸し切られた広い座敷の隅で。
そう、カカシの横顔を盗み見たあの時から。自分の心がカカシによって懐柔された。
ああ違う。
イルカは快楽に溺れながら心の中で否定する。
分かっていたはずなのに、盗み見る事を止めず自ずからそれを選んだ。
だけどそれが何なのか。答えを見つけられずに自分はカカシに腕を引かれるままに後をついて行った。
訳が分からない。混乱する思考に何も考えたくなくなり、口づけが欲しくなったカカシへ腕を伸ばし口を開く。その意思に気が付いたのかカカシの舌がイルカの口に入り込んだ。差し出された舌に絡まり、なま暖かい唾液と共に下と同じ濡れた音を立てた。
カカシの手が激しさを増し、追い立てるように動かし始める。
さっきまで考えていた事は、もうどうでもよくなっていった。目の前の快楽に集中する。
カカシもまた同じように荒い息を短く吐き出し苦しそうに眉を寄せた。
「もう・・・・・・っ」
「いく?いいよ、・・・・・・っ」
ぐちゅぐちゅと音が激しさを増す。触覚と聴覚だけではない。五感の全てが敏感になり快楽を求めていた。
それがカカシからもたらされているものだとしても、構わないと思った。
背中に甘い痺れが走り、イルカは顎を上げ顔を上げていた。腰を何度も震わせカカシの手の中に欲望を吐き出す。
吐き出された精液がカカシの片手に収まることなく垂れた。息を短くはきながらゆっくり顔を戻すと、潤んだ目に銀色の髪が映った。同時に達したのだろう。カカシもまた肩で息をしている。
顔を上げたカカシと目が合った。今まで見たことのない色を灯った目に。イルカの心臓がこれ以上にないくらいに心音がどくんと鳴った。その目が緩みカカシが濡れた掌を動かした。淫靡な音が漏れる。
「ね、イルカ先生。まさかこれで終わりって事はないよね?」
達して萎え始めている自分の陰茎をカカシが指で擦る。徐徐に固さを取り戻しつつあるその光景を、イルカは見つめていた。心音がまだ鳴り続いている。
それは未知への恐怖か、または期待なのか。
そんなイルカの表情を見てカカシの顔が愉悦に歪んだ。
「ま、・・・・・・今更やめてくれって言っても止めないけどね。だって煽ったのはそっちなんだから」
きて。
言われてイルカは、ゆっくりとカカシの首へ腕を回した。

じくじくした痛みはすぐに消えた。
カカシによって丁寧にほぐされたそこは、ゆっくりとだが受け入れた。男でも中で感じる部分があるのは忍びである故に知っていた。ただそれは知識だけで。その知識が生かされた事は一度もなかった。
その知識だけで理解していた前立腺をカカシの陰茎が刺激する。想像を超える快楽だった。
固くなった陰茎が前立腺を圧迫し、擦る。揺すり上げられ陰茎への時と同じ声がイルカの口から漏れた。
気持ちよさに開きっぱなしになった口から唾液がこぼれた。
夢中になっていた。
こんなの、知らない。
なのに、カカシの台詞が頭に浮かぶ。
 煽ったのはそっちなんだから
(煽ってなんか・・・・・・)
そう否定しかけたイルカの口角が、微かに上がる。
ああそうかもしれない。
トイレで会った時。カカシの口布の下をもう一度見たいと思った。
あの形のいい唇を。
赤い舌を。
大きな掌と、長い指。
冷たそうなあの白い肌を感じたいと。
そう願った。
イルカの太股を掴むカカシの掌と指も熱く、中を突き上げる陰茎もまた固く熱い。
「気持ち・・・・・・いい・・・・・・」
口から言葉が漏れる。
カカシが小さく笑ったのが聞こえたが、それももうどうでもよくなっていた。

翌朝、目を覚ますとカカシは既に起きていた。ぼーっとしているイルカを、同じ布団の中でたて肘をついて見つめている。
いつから起きていたのか。長い時間カカシに自分の寝顔を見られていたかと思うと、急に腹立たしさが沸き上がった。
恥ずかしくも受け入れ難い事実。そして自分の選択。
それが思い切り顔に出たのだろう。
カカシに声を立てて笑われ、恥ずかしさが頂点に達すると、何を今更、とカカシは笑いながら言った。
悔しいからイルカは布団の中でカカシを蹴った。
それでもカカシは笑い、
「あんたが怒る事はなにもないでしょ。だってこれは俺にとってチャンスだったんだから」
千載一遇のね。
そう言った。

その言葉で。
これはなるべくしてなったのだと、イルカはそこでようやく気が付いた。


<終>
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