宣戦布告 その後②
カカシが背後から覆いかぶさり前と後ろを同時に弄り、それだけで内腿が引き攣り震えた。汗が滲んでいるだろう頸にカカシが唇を押しつける。匂いを吸い込み、そこから唇を浮かせた。
「先生、前向いて」
優しく言われながらもゆるゆると手を動かされされ、身体も頭の中も熱を持っていて直ぐに動けずにいれば、カカシが手を止めてイルカの肩を優しく掴む。ぐるりと前を向かせた。
顔を見上げれば、視線が重なる。カカシは涼しげな顔をしているが、自分の頬はきっと赤く、額にも汗が滲んでいる。まだ汗さえかいていないカカシの顔をぼんやりと眺めていたら、緩く微笑んだカカシが顔を近づけ、ゆっくりとイルカに口付けた。
この情事に及ぶ前も、普段しなかったのに。当たり前のようにカカシは唇を重ねてきた。最初は啄むように、そこから徐々に深く。それだけで頬が火照り、ただのキスなのに声が漏れる。それが恥ずかしくて耳を塞ぎたくなり、イルカは眉根を寄せた。カカシははだけた箇所にキスを落としながら服を脱がせる。もういいですから、と口にしても、いいから、と言うだけで止めようともしない。
「イルカ先生……可愛い……」
可愛いと呟かれイルカは唇を噛み締めた。名前を呼ぶことはあったけど、こんな台詞、一度だって言わなかったのに。可愛いわけないだろ、と思うがカカシは熱っぽく何度も呟く。
今まではあんなにあっさり始まっていたのに。ゆっくりと進められる事にも慣れていないし焦らされているようでもどかしい。既に尖った胸の先端を触れられただけで分かりやすいくらいに体がびくりと跳ねた。
薄く開けた口に舌が入り込む。それだけで身体の熱が上がった気がした。
(遠慮ねえな)
我が物顔で口内を蠢くカカシの舌に、イルカは内心苦笑いを浮かべた。
拙いながらも必死に応えようと自分からも舌を絡ませる。そのままカカシは舌を吸いながら太腿を横に広げた。熱い塊が奥に触れる。そこからぐぐぐっと押し入ってくる感覚に、何度経験してもこの瞬間だけは慣れなくて、そして、今まで以上に緊張した。イルカは思わず口を浮かせて深く息を吐き出す。
「あぁっ、やっ……だめ……っ、」
いつもより感じる質量の大きさに背中がぞくぞくと痺れが走り思わず声を漏らしたが、カカシは止めない。頭に掌を置かれ、大丈夫だから、と耳元で囁き、優しく撫でられ、また口付けられる。
全部入り込ませた後、カカシはうっとりと息を吐き出した。
「気持ちいい……」
独り言のように囁かれ、甘い痺れが背中を走り、イルカはぶるりと身体を震わせる。
カカシは余裕がない目でイルカを見下ろしていた。その視線が痛いくらいに刺さる。今までこんなふうに自分を見ていたのか。こんなふうに見られていたのに自分が気が付かなかったのか。今の頭では深く考えられない。
熱っぽい目で見上げていれば、カカシはイルカの脚を広げる。ゆっくりと身体を揺すり始めた。
ギシギシとベットがリズム良く軋む度に我慢出来ない声がイルカの口から漏れる。波のように押し寄せる快感に抗えず、気がつけばカカシの背中に爪を立てていた。怖いくらいに甘ったるい声が自分から漏れる。嬌声に過ぎないが、丸でカカシをもっと欲して煽り立てているようで。
でも、カカシが欲しいのには変わらない。満たされる気持ちになるも、いつもより早いタイミングで絶頂に達し、熱いものが飛び散る。自分の腹を汚した。
それを見て、腰を動かしながらもカカシは満足そうに息を吐いた。でもそれは一瞬で。何か言い返したかったけど、そこから激しく突き上げられて、直ぐにそれどころじゃなくなる。許しをこうようなそんな気持ちにもなり目に涙が浮かんだ。内壁を容赦なく擦られ、息が乱れてもうろうとした時、カカシが低く呻きぬるりと中から出て行く。既に汚れたイルカの腹の上に自分のものを放った。
いつも通り部屋に漂うのは直ぐにはなくならない熱気と情事の後の気だるい空気だ。
息を乱しながら、カカシはイルカの横にどさりと身体を横たえた。熱いのに汗ばんでいる肌を直ぐに密着させてくる。
「気持ちよかった?」
問われてカカシを見ると、青みがかった両目がイルカを見つめていた。
何と答えようか迷ったが。迷う必要がないのは自分が一番わかっている。今までと何もかもが同じようです全く違うことが。身体は素直だ。
「まあ、そりゃあ……気持ち良かったですよ……すごく」
目を見て素直な気持ちを口にすると、カカシは幸せそうに微笑んだ。枕元に置いてあったティッシュを数枚取り、優しくイルカの腹の上のものを拭き取る。そして引き寄せ抱きしめた。
互いの肌はまだ熱く汗ばんでいる。部屋はまだ蒸し暑くて窓を直ぐにでも開けたかったが。
これで良かったんだな。
浮かんだ言葉はそれだった。
だって、不思議なことに煙草も吸う気にならない。口寂しさが減ったから、なんて認めたくないが。いつも心の奥のどこかがピンと張り詰めていたはずのものが存在しないのは確かで。そして、カカシの呼吸や心音を聞いていたら、ゆるゆると瞼が重くなってくる。
それは心地良い眠気で。
許したから一緒にいるんじゃない。
自分でカカシを選んだ。
それを口に出してもいいけど。今は眠くて堪らないから。
イルカは眠気に誘われるままに自らカカシの首元にそっと顔を寄せる。そこからゆっくりと目を閉じた。
「先生、前向いて」
優しく言われながらもゆるゆると手を動かされされ、身体も頭の中も熱を持っていて直ぐに動けずにいれば、カカシが手を止めてイルカの肩を優しく掴む。ぐるりと前を向かせた。
顔を見上げれば、視線が重なる。カカシは涼しげな顔をしているが、自分の頬はきっと赤く、額にも汗が滲んでいる。まだ汗さえかいていないカカシの顔をぼんやりと眺めていたら、緩く微笑んだカカシが顔を近づけ、ゆっくりとイルカに口付けた。
この情事に及ぶ前も、普段しなかったのに。当たり前のようにカカシは唇を重ねてきた。最初は啄むように、そこから徐々に深く。それだけで頬が火照り、ただのキスなのに声が漏れる。それが恥ずかしくて耳を塞ぎたくなり、イルカは眉根を寄せた。カカシははだけた箇所にキスを落としながら服を脱がせる。もういいですから、と口にしても、いいから、と言うだけで止めようともしない。
「イルカ先生……可愛い……」
可愛いと呟かれイルカは唇を噛み締めた。名前を呼ぶことはあったけど、こんな台詞、一度だって言わなかったのに。可愛いわけないだろ、と思うがカカシは熱っぽく何度も呟く。
今まではあんなにあっさり始まっていたのに。ゆっくりと進められる事にも慣れていないし焦らされているようでもどかしい。既に尖った胸の先端を触れられただけで分かりやすいくらいに体がびくりと跳ねた。
薄く開けた口に舌が入り込む。それだけで身体の熱が上がった気がした。
(遠慮ねえな)
我が物顔で口内を蠢くカカシの舌に、イルカは内心苦笑いを浮かべた。
拙いながらも必死に応えようと自分からも舌を絡ませる。そのままカカシは舌を吸いながら太腿を横に広げた。熱い塊が奥に触れる。そこからぐぐぐっと押し入ってくる感覚に、何度経験してもこの瞬間だけは慣れなくて、そして、今まで以上に緊張した。イルカは思わず口を浮かせて深く息を吐き出す。
「あぁっ、やっ……だめ……っ、」
いつもより感じる質量の大きさに背中がぞくぞくと痺れが走り思わず声を漏らしたが、カカシは止めない。頭に掌を置かれ、大丈夫だから、と耳元で囁き、優しく撫でられ、また口付けられる。
全部入り込ませた後、カカシはうっとりと息を吐き出した。
「気持ちいい……」
独り言のように囁かれ、甘い痺れが背中を走り、イルカはぶるりと身体を震わせる。
カカシは余裕がない目でイルカを見下ろしていた。その視線が痛いくらいに刺さる。今までこんなふうに自分を見ていたのか。こんなふうに見られていたのに自分が気が付かなかったのか。今の頭では深く考えられない。
熱っぽい目で見上げていれば、カカシはイルカの脚を広げる。ゆっくりと身体を揺すり始めた。
ギシギシとベットがリズム良く軋む度に我慢出来ない声がイルカの口から漏れる。波のように押し寄せる快感に抗えず、気がつけばカカシの背中に爪を立てていた。怖いくらいに甘ったるい声が自分から漏れる。嬌声に過ぎないが、丸でカカシをもっと欲して煽り立てているようで。
でも、カカシが欲しいのには変わらない。満たされる気持ちになるも、いつもより早いタイミングで絶頂に達し、熱いものが飛び散る。自分の腹を汚した。
それを見て、腰を動かしながらもカカシは満足そうに息を吐いた。でもそれは一瞬で。何か言い返したかったけど、そこから激しく突き上げられて、直ぐにそれどころじゃなくなる。許しをこうようなそんな気持ちにもなり目に涙が浮かんだ。内壁を容赦なく擦られ、息が乱れてもうろうとした時、カカシが低く呻きぬるりと中から出て行く。既に汚れたイルカの腹の上に自分のものを放った。
いつも通り部屋に漂うのは直ぐにはなくならない熱気と情事の後の気だるい空気だ。
息を乱しながら、カカシはイルカの横にどさりと身体を横たえた。熱いのに汗ばんでいる肌を直ぐに密着させてくる。
「気持ちよかった?」
問われてカカシを見ると、青みがかった両目がイルカを見つめていた。
何と答えようか迷ったが。迷う必要がないのは自分が一番わかっている。今までと何もかもが同じようです全く違うことが。身体は素直だ。
「まあ、そりゃあ……気持ち良かったですよ……すごく」
目を見て素直な気持ちを口にすると、カカシは幸せそうに微笑んだ。枕元に置いてあったティッシュを数枚取り、優しくイルカの腹の上のものを拭き取る。そして引き寄せ抱きしめた。
互いの肌はまだ熱く汗ばんでいる。部屋はまだ蒸し暑くて窓を直ぐにでも開けたかったが。
これで良かったんだな。
浮かんだ言葉はそれだった。
だって、不思議なことに煙草も吸う気にならない。口寂しさが減ったから、なんて認めたくないが。いつも心の奥のどこかがピンと張り詰めていたはずのものが存在しないのは確かで。そして、カカシの呼吸や心音を聞いていたら、ゆるゆると瞼が重くなってくる。
それは心地良い眠気で。
許したから一緒にいるんじゃない。
自分でカカシを選んだ。
それを口に出してもいいけど。今は眠くて堪らないから。
イルカは眠気に誘われるままに自らカカシの首元にそっと顔を寄せる。そこからゆっくりと目を閉じた。
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